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こちらに引っ越します。http://kfsq.blogspot.com/(最終更新2月3日)

忙しいひとのための百物語。

怖い話は夏の風物詩。皆で部屋の照明を暗くして遊ぼう。
 
昔々、ある村の若者達が寺で百物語をした。本堂にある百本のろうそくを怖い話をした人から1本ずつ消していった。最後までいた団子屋の子と刀屋の子は、小坊主のすすめでそのまま寺で寝ることにした。二人は眠ったが、団子屋の子だけは、眠れなくてぼんやりしてた。すると長い髪の女が立っていた。女は小坊主に、白い息を吹き込み、次に刀屋の息子にも、同じ事をした。団子屋の子は、ブルブルと震えながら固く目を閉じていると、コケコッコー!外で鳥が鳴いて、女がいなくなった。団子屋の子は目を開けて横の二人を起こしたが、二人とも死んでいた。
 
団子屋の息子は、厄払いのために願掛けをした。その帰り道に、とても美しい女に出会った。不思議な縁を感じてその女と結婚し、幸せな一年を過ごした。団子屋の息子は、そして何気なく、髪をとかしている女房の顔を見て、はっとした。(女房の顔は、あの時の女の顔にそっくりだ)でもそれに気が付いた時には、団子屋の息子は死んでいた。この日はちょうど、百物語の夜から一年目だった。